就活面接研究所

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【ES】ESを書くときの構成について

就活生と面談をしていると「ESの書き方がよく分からないんです」という質問をよく頂きます。実はESの書き方というのは一度マスターすればすぐに上達する、コスパのいい修正なんですね。ですので、できるだけ早い段階で下書き方のコツをつかんでほしいと思います。また、ESの書きを方をマスターするということは、面接で話すときのコツをマスターすることと等しいため、面接がうまくいかないという人にもぜひ読んでいただきたい内容になります。既にESを書いたことのある人は、そのESを手元に置いて、本日の内容と照らし合わせてみてください。きっと新しい気づきがあると思いますよ。

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1.ストーリーと割合を意識して書く

頭にすーっと入る文章は、話の流れが綺麗に作られています。つまり、話が頭に入りやすい型を守っているんですね。ではその型というのどんなものかというと実にシンプルです。下記のように「結論→前提状況→行動→逆境→結果→成長」という流れを踏まえるだけで綺麗な流れになります。

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この時に意識をしたいことは、各パーツにおいてどれくらいの文字数が文章全体の割合を占めるように構成するかという点です。初めて人に見せたESの90%は「前提条件」に5割の文字数を割いており、本来一番伝えるべきである「行動」はサラッとしか書いていないんです。これではESを通して知りたい、「あなたってどんな人?」に対する回答が何もできないで終わってしまうんですよね。そのため、内容を見るまでもなく、通らないESになってしまいます。

2.結論から書く

全体の書き方(結論→前提状況→行動→逆境→結果→成長)を理解したら、それぞれのパーツについて見ていきたいと思います。ここでは結論の部分についてお伝えいたします。ESの1文目では「私はこんなことをして、こんな結果を出しました」ということを書きましょう。実はこの当たり前を守れていない文章は初期(夏頃~秋頃)のESに多いです。人事の方が限られた時間の中でESチェックを行う際、面接まで呼ぶかどうかの半分はここで決まると思っています。1文目が正しくかけていなければ、2文目以降を読まずとも良し悪しを判断されてしまいます

 

また、「結果のあることしてないんですよね」という就活生にもよくお会いしますが、結果はオマケと考えてもらった方がいいと思います。というのも、同じ状況下で同じ行動をとったからといって、同じ結果が出るわけでないことは社会人がよく分かっているからです(だからといって、頭を使わずにがむしゃらに努力をしましたという経験を書いた方がいいという意味ではないのでご注意ください)。それよりも、「そんなところまで頑張ったの!?」というようなやり切ったと思えることを伝える方が良いでしょう。

2.読み手と書き手の前提状況をそろえよう

あなたのESを見る人は、間違いなく初めてあなたのESを目にする人です。つまり、「あなたのことは何も知らない」わけですね。にもかかわらず、前提状況をそろえずに話を書いてしまうと、「なんでそんなことをしているのか分からない」であったり、最悪の場合「そもそも、これは何の話?」と読み手が感じてしまうことがあります。例えば、「アルバイトの話」ではなく、「何のアルバイトの話」なのかを記載したり、「リーダーとして行ったこと」なのか「課題に感じていて自ら行動を起こしたこと」なのか等は書いていないければわかりませんよね?いかに具体的に書いて、読み手がイメージできるようにするかが大切です。また、ここで絶対に外してはいけないのは、どれだけ大変な状況だったか」を詳細に記載することです。

 

いきなりですが、身長170cmは大きいでしょうか?小さいでしょうか?少し考えてみてください。

 

恐らくこの記事を読んでいる人が男性であれば小さいと感じ、女性であれば大きいと感じるのではないでしょうか?これは比較する基準が異なるため解釈の違いが生まれるわけですね。これと同じで、仮にあなたのやったことに対する結果があまり出ていないように感じることでも、前提状況が酷い状態であれば、それは意義のある行動だったと解釈してもらえます。これを私はマイナスをゼロにした行動と呼んでいます。その一方で、前提状況は普通だが、取り組んだ結果が出たことをゼロをプラスにした行動と呼んでいます。就活生が気にするのは、この最後のアウトプットばかりですが、実際に気にすべきは、前提状況と結果の差の大きさです。だからこそ、結果が出ているかはそんなに重要ではないのです。

3.行動はESの幹である

ここからはESの幹となる「行動」の部分です。幹というからには一番文字数を使いたいところになります。実際には400文字のESであれば200文字、600文字のESであれば300文字と、文字数ベースで半分以上は「行動」の部分に割きたいですね。ここでも、他の就活生と差別化をするために、「具体的に書く」ことに加えて、「行動の背景を伝える」ことを意識すると良いです。少し具体例を用いて説明したいと思います。

 

「私はAさんを叩いた」

 

この文を読んだとき、あなたはどう感じるでしょうか?「私」のことを酷い人だと感じましたか?では以下の文ではどうでしょう?

 

「私はAさんを優しく叩いた」

 

少し具体的に書いてみましたが、これだとどんな意味が含まれるでしょうか?人によってはじゃれ合っている延長線上をイメージするかもしれません。ですが、すべての人がそう解釈はしないと思います。いづれにせよ、「なんで優しく叩いたのか」がよく分からない文になっています。ですので、以下のように書き換えます。

 

「私はAさんが好きなので、優しく叩いた」

 

ここまで来てようやく、「私はAさんのことが好きだから、ちょっかいを出したんだな」と分かるわけです。

 

さて少し長くなりましたが、上記のように「なんでその行動をとったのか」を書かないと、意図が伝わらない文章は沢山あります。なんのためにという「目的」がしっかり書かれているか必ず確認をしましょう。

 

ここで1つテクニック的なことをお伝えすると、「目的」を「想い」で代弁すると綺麗な文章に見えます。何度も「〇〇のために」と書いてしまうと回りくどくなってしまうので、例えば

 

「私は大学になんとしてでも合格するために10時間勉強した」を「私はなんとしてでも大学に合格したいと思い、1日10時間勉強した」と書き換えることができますよね!こちらの方が思いが分かりやすく、イメージとして残りやすいというメリットもあります。

 

4.逆境を伝えて、話を膨らませる

「行動」を書いて、すぐに「結果」を書いてもいいのですが、それだと「本当に苦労したの?」と面接官につっこまれます。多くの場合、何かを達成した背景には見えない試行錯誤が隠れています。これを書いておくことで、私がしたことは本当に大変だったんだということがより伝わる文章にランクアップします。また、これをしておくことによって面接で聞かれるべき「この話ホント?」という質問に対する答えを事前に考えておくことができます。「逆境」は書かなくてもマイナスにはなりませんが、ぜひワンランク上のESにするために、「行動」の「逆境」は何だったか考えてみてください。

 

4.「結果」は「結論」の言い換え

ここまで来たらあと少しです!最後の「結果」については「結論」を言い換えた形で書くといいでしょう。例えば「〇〇パーセント上がった」を「〇〇になった」と言い換えたりという感じです。ここで1つ注意をしてほしいことがあります。それは話が飛躍していないかということです。私の実際のESで書いていたことなのですが、「(塾のアルバイトで)先生のやる気をあげたことで、生徒の成績が向上した。」と書いていました。実はこの文章、飛躍しているんです。「先生のやる気UP→生徒の成績UP」と書いていますが、正確には「先生のやる気UP→生徒に対する先生の行動が変化→生徒の成績UP」となるはずですよね?私はこのことを「行間を埋める」と言っているのですが、自分で書いていると結果の部分が飛躍してしまうことがあります。行間の変化に関しては、ぜひ自分以外の人に確認してもらうと良いESになります。

 

5.再現性のある学びを伝える

最後にあなたがこのストーリー(経験)から学んだことを書きます。これも逆境と同じく文字数の関係で削っても問題はないです。私は300文字以下のESでは必ずこの項目を削っていました。この項目は単に学んだことを書けば良いと思っている人は、本選考で痛い目を見る人です。最終面接に近づくと、面接官はあなたが学んだことの裏を取りに来ます。つまり、その学んだことが本当に学んでいたなら、その学びを活用した他のエピソードがありますよね?と聞いてきます。ただなんとなく学んだことを書いている人はこの質問で撃沈をします。学んだことを書くことに加えて、学んだことを他で活かした経験がないかを考えられていると、「お!やるねこの就活生」となるわけです。

 

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?本日は「ESを書くときの構成について」を記載しました。「ESを書く際には流れを意識した構成で書くこと」や「目的をしっかり伝えること」など重要なポイントを沢山お伝えしましたので、何度も読み直して欲しいと思います!ぜひ、ポイントを踏まえ、面接官に欲しいと思われる就活生のESにブラッシュアップしましょう!それでは本日はここまでです。最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました!

 

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